第10回 最適fを相場に応用する

スプレッドシートで最適fを得ることが出来るようになったということは「固定されたペイオフ比率でなくても最適fを計算できる」ことを意味します。従っていよいよ相場に応用できます。

ここで再びAさんに登場して頂きましょう。実はAさん、日経mini(1)をトレードするのが大好きです。そして今年の「新年の抱負」として、出入りの激しいスタイルを改めて「正しいマネーマネジメントを実践する」を掲げたという噂です。

Aさんいわく「私は過去3年間、日経平均を詳しく見てきたけど、今のトレンドは間違いなくあと1年は続くよ。だから、今年の年末の日経平均は年初より高いと思う。あなたの硬い言い方で表現すれば、『期待値は正』だよ!」

<これはもしかして最適fを使う絶好の実験台?>と密かに思いながら、

「ほう、そうですか?」と、まずは一緒にデータを見てみることにします。

データ期間は2011年の1月から2013年の12月までの3年間分です。データの数は737個あります。

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「なるほど確かに良い感じのトレンドですね・・・」

Aさんが力説します。「そりゃそうだよ!2011年の年初の日経平均は約1万円。2013年の年末の終値は約1万6千円だよ。つまり3年間で約60%上昇したんだ!3年間の年平均収益率は約20%だよ!」と。

しかし、このコラムの読者の皆様はもう良くご存知です。大切なのは算術平均収益率なんかではなく幾何平均収益率であり「途中でどれだけ大きな損失が発生したのか?」「それでも破滅せずにポジションを保持できたのか?」であるということを。問題はその間の価格変動、特に大きな下落を持ち堪えることが出来たかですね。

そしてグラフを詳しく見てみると大きな下落が2回ほど起きています。それを赤い矢印でマークしました。最初の下落は東日本大震災です。もう一つの下落は中国の経済指標の悪化をきっかけに大きく売られた時でした。この時に「損失の谷」に落ちても「挽回の崖」を這い上がれる余力を残せたかどうかがポイントです。

「何か特別なトレード方法でもあるのですか?」Aさんに一応聞いてみました。

「そんな複雑なことをしてもしょうがないでしょ。シンプル・イズ・ベストだよ。僕は強気なのだから買い(ロング)ポジションを持ち、一日一回、午後3時にポジションを調整するだけだよ。」

それだけでほんまに儲かるのかな?と少々疑問は残るものの、今の私たちには「何をやるか?」はあまり重要ではありません。とりあえずAさんのやり方を実験台として使うことにして「どれだけやるか?」を決めるために最適fを求めましょう。(皆様は自分のトレードのスタイルやデータを適宜当てはめてみてください)

まず、前回ご紹介したスプレッドシートに3年分のデータを入れます。前回よりデータが多いので、行4から行23までの間の行をどれでも良いのでコピーして「コピーしたセルの挿入」を使って入力するデータの数と行の数を合わせます。そうしますと、この期間における最大下落幅(セルB1)は2013年5月22日から23日にかけての1143円と出ました。日経miniは日経平均株価(日経225)を100倍した金額が取引単位(1枚)です。したがって、取引単位の最大損失額は1143円の100倍の11万4328円でした。7.3%の下落です。下の図の赤い矢印で示しています。

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