リスクを取り始めた政府・日銀

2014年度一般会計の歳出総額は過去最大の95兆8823億円と決まった。2月に成立した13年度補正予算5兆円強と合わせると歳出規模は100兆円を超える。

増税しながら過去最大の大型予算、昨年からの日銀の異次元緩和の意味するところは、政府・日銀が大きなリスクを取り始めているということだ。国民も1人1人がリスクを取らないと取り残される。成長期には政府が資産倍増計画を立てたが、少子高齢化時代に資産倍増を計画できるのは、国民1人1人だけだと言えるのだ。

先日M社K氏(実在)からインタビューを受けた。以下に内容をご紹介する。

・株式投資は儲かるか?

K:30年以上の投資運用の経験がおありだとのことですが、ずばり、株式投資で儲かりますか?
Y:私が現在行っているような、ゆったりとしたペースでも、そこそこのプラスは継続的に維持できますね。

K:大儲けはできない?
Y:一か八かの方法で、リスクを大きく取れば、その分リターンは大きくなります。でも、この年になると、大儲けが果たしていいかどうかは分からないんですよ。

K:と、言いますと?
Y:昨年のクリスマス前に、カナダで宝くじに当たり日本円相当で39億円を手にした人が、全額寄付したというニュースがありました。

K:全額ですか?
Y:そのようです。何でも、子供や孫もいて、当面は暮らしに困らないだけの蓄えがあるから、大金を手にして、今の環境を変えたくないと思ったようです。最も活きた資金の使い道は慈善事業への寄付だと。

K:すごいですね。お金では幸せにはなれませんか?
Y:私は自分の周りや、かっての仲間たちの境遇を見て、かえって難しくなると思っています。お金があっていいのは、ランチに1コイン500円しか使えなかったのが、1000円使えるようになるようなこと。それも慣れれば、2000円のランチコースが、5000円になるだけのこと。5000円のランチコースならもう十分で、それ以上になってくると、昼間からのビッグランチか、希少価値を求めてゲテモノに近くなるだけです。また、そんな人に手料理でもてなすことができますか? ささやかな気持ちや好意が、大金の前ではかすんでしまうのです。

本人にとっては、時々の贅沢だから幸福感を味わえるので、贅沢が日常となれば、かけがえのないものでしか幸福感は得られない。ところが、かけがえのないものは、お金とは関係がなく、むしろ少ない方が得られやすい。

K:難しくなってきましたね。
Y:済みません。つまり、お金があると選択肢が増える。ところが、自分の身体、自分の人生は1つしかない。選択肢は迷いを生むだけで、しばしばかけがえのないものを見失ってしまうのです。私は、1つのものを継続的に、かけがえのないものと大事に扱うことが、幸福への道だと思っていますが、お金があると同時に100も買えてしまうのです。

K:何とか分かりました。100も選択肢があると、あれも欲しいこれも欲しい、あれもしたいこれもしたいで、自分が本当に欲しいもの、したいことが分からなくなってしまうと、つまり、自分を見失ってしまうということですね。
Y:その通りです。結果として、自分にとって最も大切なはずの、かけがえのないものに気付かなくなる。

K:では、Yさんも、39億円当てれば、全額寄付してしまいますか?
Y:私なら、宝くじは買いませんね。

K:どうしてですか? お金で幸せになれないとしても、寄付すれば役立つ人がいるのではないですか?
Y:そこがお金の難しいところだと思います。親父が大金を手にしたなら、子供や孫たちが地道に働く意欲をなくすこともあります。努力よりも、お金で何かを手に入れたいと思うこともあるかもしれません。けれど、人生は長いので、若くしてイージーマネーを手にすると、先に触れたように、自分を見失うことにもつながりかねません。また、親父が子のためにと出し渋れば、ケチだ、ずるいと、反抗します。出してやっても、余るほどあっての一部ならば感謝されません。

また、年齢がいくと、お金で得られるものよりも、得られないものが本当に欲しくなる。多くは叶えられないのですが、お金がなければ日々の生活や仕事に追われて、嘆く暇もない。そのうちに何となく納得してしまう。そんな時に、時間とお金が十分過ぎるほどあって、得られないはずのものを無理に求め続けると碌なことにはならないと思います。

とはいえ、本当にお金が必要な時が来ないとは誰にも言えません。子供や孫の人生の岐路や、命に関わるような一大事に、お金が大いに役立つことは十分に考えられます。そんな時に、「あったはずの39億円」は重くのしかかってくると思います。親父が全額寄付した時の判断が責められるのです。子供や孫だけでなく、親戚や友人でも、本当に困った時には、「あのお金があったなら」などと思うかもしれません。恐いことです。

では、一部残しておけばいいかとなると、将来何が起きるか分からないので、少しでも多くとなります。そして、人生が複雑になってしまいます。

K:では、ハイリスク・ハイリターンでは、持ち金を失くしても、大金を手に入れても、どちらもつまりませんね?
Y:波乱万丈で、刺激的な、そして孤独な人生を望むならば、それもいいでしょう。

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