経団連会長に東レの榊原会長、東レ保有株に見直し機運

 経団連の米倉弘昌会長は前週1月14日、経団連会館(東京・千代田)で記者会見を開き、東レ[東1](3402)・榊原定征会長の経団連次期会長就任を正式に発表しました。
 日本経済新聞社では「榊原氏は炭素繊維を東レの主力事業に育て、経営のグローバル化にも尽力した。政府の産業競争力会議の民間議員を務めるなど安倍晋三政権とも関係が近い。経団連会長に東レ出身者が就くのは初めて」「経済人としての知名度や事業規模などから重責に耐えられるか不安視する声もあるが、バックグラウンドを見れば、尖閣諸島や歴史問題による中国、韓国とのパイプの詰まりを解消する潜在力を秘めている」などと伝えていましたので、政治的に強みを持つ東レの榊原定征会長が果たす役割は計り知れないものがあると感じます。
 当然、東レに対する市場の関心も高まり同社を見直す動きが加速すると思われます。ボーイング787に使う炭素繊維は東レが全て供給していることや、ユニクロと共同開発した発熱保温肌着「ヒートテック」は世界的なヒット商品に育っていることなど報道されています。また、昨年9月に炭素繊維大手の米ゾルテック(ミズーリ州)の買収と韓国の水処理膜大手のウンジンケミカル(ソウル市)を傘下に収めると発表、大型M&Aを2件決めたことも記憶に新しいことです。東レは総額2000億円のM&A枠を設定していますが、昨年この2社合計で1000億円の資金を投じました。東レは炭素繊維と水処理膜に加え、医療分野に注力いく方針で、残りの1000億円はどこに振り向けられるか、この あたりについても市場の関心は向くと思われます。

 東レが既に保有している銘柄も当然M&Aの対象として見られるでしょう。期待材料を内包し注目度の高い企業が多々ありますので、次のM&Aの発表があるまで、折に触れ思惑が増幅すると思われます。

 東レから炭素繊維を受託生産しているサカイオーベ[東1](3408)は、東レが464万5000株(6.79%)保有。また、炭素繊維の強度20%向上が可能となる樹脂フィルムの提案を始めたと伝わったGSIクレオス[東1](8101)は、同198万2000株(3.07%)保有。炭素繊維で関係の深い企業はその対象となるとの見方が強く直近でも市場の関心を集めています。

 そのほか、JAXA(宇宙航空研究開発機構)と共同で宇宙ゴミ回収のためのアルミワイヤー製の網を初めて開発したと伝わり、直近で急騰した日東網[東1](3524)も東レが31万8000株(1.22%)保有していましたので、榊原定征会長の経団連会長就任で、東レ保有株が底上げし、「ご祝儀」的な動きとの印象が強まっています。

 ほんの一例を紹介しましたが、これから今3月期第3四半期決算の発表が本格化してきます。東レが保有している銘柄は、十分チェックしておく必要はあるでしょう。

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