「ICTで非連続なビジネスモデルを創る」

 NECの遠藤信博社長の話を聴いた。NECがC&Cを提唱してはや36年、コンピュータとコミュニケーション(C&C)のあり方も変化してきた。今やクラウドとビックデータが本流になってきた。C&Cユーザーフォーラムで、遠藤社長はICT(情報通信技術)の進化において、ネットワークのブロードバンド化が進展し、コンピューティング能力がアップする中で、①リアルタイム、②ダイナミック、③リモートがますます重要になってくると強調する。

 世界の人口が70億人から2050年には90億人へ、都市化率が50%から70%へ、エネルギーが1.8倍、食料が1.7倍、水が1.6倍、温室ガスが1.5倍に増える中で、それに対応するインフラを作っていくには、ICTをフルに活用していく必要がある。世界のインフラ需要が伸びる中で、いかにICTを活用していくか。そこに、NECの社会ソリューション事業を位置付けている。

 インフラを高度化するためには、ICTを使いこなす必要があり、そのためにはデータが必須である。ICTのアセットを活かした、情報による社会価値創造がNECの目指すところである。従来のICTは効率性の向上がポイントであった。つまり、情報通信技術によって、いかに既存の組織の効率を高めるかという点が中心であった。これをサービス、マーケティング、新規事業などを含めて、いかにビジネスモデルそのものを変革することに貢献するかというように考える。

 ビジネスモデルの変革を推進するICTを担っていくことが、NECの企業価値創造である。そこでは、ビジネスモデルを非連続的に変えることを狙っている。ICTへの投資を通して、個々の企業や組織が新しい価値を作りだす。その価値創造を、非連続的に飛躍的に高めようとしている。まさに、イノベーションを作りだそうというわけだ。

 価値創造を、1)ICTを利用したプラットフォームが作りだす価値と、2)データが創り出す価値に分けて、それぞれを追求する。プラットフォームでは、例えばSDN(ソフトウェア・デザイン・ネットワーク)をコントロールし、マネージしていく。交通、エネルギー、物流や、大病院間の各科を繋ぐシステム、大災害時の対応など、従来なら十分捉えきれないシステムも対象にしていく。

 データからの価値創出では、従来は部分集合から何らかの法則を見出して対応するのにとどまっていたが、これからは大量のデータから新しい法則を見出して、匠の世界(達人の勘に頼っていた技量)に迫って行こうというものである。新しい人工知能の活用ともいえる。

 PC(パソコン)やケータイ(スマホ)を作ることでは世界に遅れをとってしまった日本企業ではあるが、顧客と一緒になってICTを活用し、新しいビジネスモデルの革新に挑戦できるならば、面白いビジネス展開が期待できる。米国に遅れないでほしい。ビックデータの時代に、常識に囚われず、非連続なビジネスモデルのイノベーションを何としても実現してほしい。

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

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