2014年相場は波乱含み。まずは前半で勝負する心構えで

2014年相場は波乱含み。まずは前半で勝負する心構えで

 2013年の相場は、2012年の後半にねじれ国会が解消し、11月中旬よりアベノミクス相場がスタートし、その前後から円安が進んでデフレ脱却期待や輸出企業の採算が改善するとの思惑から株価が上昇しました。アベノミクスは「金融政策」「財政政策」「成長戦略」という3本の矢によって構成され、そのうちの「金融政策」で日銀の黒田総裁が“異次元の金融緩和”を4月上旬に発表(日銀が毎月7兆円もの長期国債を購入する政策)したことで株価は一気に上げ幅を拡大し、5月23日には15942円の高値をつけました。しかし、約半年で約85%の急騰(ザラ場ベース)の反動で急落となって、6月13日の12415円まで下げ、その後は期待された6月の「成長戦略第1弾」の内容は不十分で市場は失望し、長い三角保ち合いの調整が続くことになりました。11月になってアメリカ経済指標が改善してきたことで、アメリカ株式(S&P、NYダウ)が史上最高値を試す動きとなり、ドルが買われて円安が再び進行してきたことで、日経平均も11月22日に14558円で上放れとなり、年末にはアメリカでのQE3の縮小開始の発表がアメリカの景気回復を示すものだと前向きにとらえられ、アメリカ株式の一段高、為替のドル高・円安につれて日経平均も12月30日には△112の16291円と9日連続で年初来高値で大納会となりました。

 今年2014年の相場は、中長期的には上昇トレンドにありますが、波乱要因含みとなりそうです。特に、後半はアメリカでのQE3の終了が想定されており、今のところ楽観的な見方ですが、世界の金融市場の需給関係に大きな影響を与えますので、新興国中心に大きな問題が起こる可能性があります。日本では4月1日より消費税が8%になりますが、この悪影響がどう出るのか今のところわかりません。先のことは誰にもわからない以上、ある程度予測できる範囲内で投資を考えるのがリスクを少なくする投資といえますので、今年はまず前半勝負で考えるべきでしょう。そうであれば、3月までは消費増税に伴う駆け込み需要で消費が活発化し、企業業績も期待できることから外国人買いも継続すると思われます。その結果、3月までに大きく上昇すればいったんの手仕舞い(それほど上昇しなければ4月の新年度入りからの期待で4月まで)となります。欧米株式は現在高値圏にありますので、目先何かのきっかけで下落する場面があって日経平均も連動して下げれば買いチャンスとなります。

 今年の波乱要因として世界経済に目を向けると、上述したアメリカのQE3の終了、現在一服している欧州問題の再燃の可能性、そして中国の景気問題です。特に中国は習近平体制が本格的に稼動し始めましたが、7%台半ばの成長を維持し続けることができるかどうか注目となります。国内での動乱もあり、不動産バブルがまだ続いている現状では、思い切った手も打てないため、以前のような勢いを取り戻すことを難しいと思われます。

 株式市場の上昇としては、昨年末にアベノミクス相場の第2幕がスタートした形ですが、2013年のスタート時のように手放して期待できるものではありません。3本の矢の1本目の「異次元の金融緩和」はもう一段の金融緩和が期待されていますが、これは日銀が民間金融機関の保有する国債を買うことで市中に資金を大量に提供しようとするものです。しかし、現実には、銀行からの企業への融資は伸びていません。又、日銀が価格変動のある国債を大量に保有することは、日銀の信用問題に大きなリスクを伴うことになります。
 第2の矢である「財政政策」も対GDP比で20%を超え、先進国中最悪の財政状況をさらに悪化させることになります。消費増税による景気の腰折れを防ぐための対策として約5兆円の景気対策を打ち出していますが、このうち3.3兆円は公共事業に使われます。かつての自民党のやってきたことと同じで、効果は一時的なものでしかありません。解決策はこの一時的な効果があるうちに第3の矢である「成長戦略」の具体策が打ち出せるかにかかっています。しかし、これは大胆な規制緩和や既得権の打破を行うことですので、各業界の代表の集まりである自民党では期待できないところですから、安倍政権がどこまで足を踏み入れることができるかにかかっています。

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