【CD+アナリストレポート】新田ゼラチン(4977)(update6)

レーティング(株価評価)
★★=妥当圏内

ポイント

●2014年3月期は、ゼラチンの原料高を国内製品価格へ転嫁することが遅れている。上期はコラーゲンケーシングで返品ロスも発生した。下期には取り戻してくるが、当初の業績計画を下回る公算が高くなっている。原料高に対応する国内での値上げがどこまで浸透するかがポイントである。

●先行投資の踊り場が続く。海外でのゼラチンの値上げの浸透、コラーゲンケーシングやコラーゲンペプチドなど海外事業の拡大はあるものの、大型投資がここ2年ほど続く。今期の経常利益は1650百万円(前年度比-17.6%)と減益になろう。しかし、来期は投資効果が次第に出てくるのに加え、ニッタゼラチンインディア(ムンバイ上場)を連結子会社化する効果も加わってくるので、ピーク利益の更新が期待できよう。

●2013年7~8月に効果的なファイナンスを実施した。今後3年間で110億円を投資するという計画のうち、31億円を資本市場から調達した。16.5%のダイリューション(希薄化)に相当するが、今の中期計画が順調に進展すれば利益面で十分吸収していけよう。

●当社はゼラチンで国内シェア約60%を有するNo.1企業であり、世界でも第4位に位置する。ゼラチンを軸に、コラーゲンケーシングやコラーゲンペプチドに関して、原料から製品までの一貫生産を行っているのは、世界でも当社だけである。2011年12月の上場を機に、さらなるグローバル展開に向け、大型投資を開始した。インドでは、原料調達面で地歩を固めている。すでに米国、カナダには、M&Aを活かして生産拠点を築いた。中国でもコラーゲンペプチドの現地生産に入り、コラーゲンケーシングの現地生産も準備中だ。また、アセアン展開に向け、ベトナムでも現地生産に入る。グローバル生産販売体制を一段と拡大し、アジアで圧倒的No.1になろうという戦略である。

●達成のハードルは高いが、中期3ヵ年計画では、2016年3月期に売上高410億円、営業利益42億円、海外売上比率45%(2013年3月期33%)を目指している。市場の成長性と競争力の確保という点で、当社の中期展開力は高い。大型投資と利益倍増計画の進捗を見ながら、株式市場での評価も高まって行こう。ゼラチンとコラーゲンペプチドで世界をリードする企業として注目したい。

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