反社会的勢力とストーカー問題

まず、三鷹のストーカー殺人事件については、真相(≒不都合な真実)が真相だけに、大手マスコミの報道と匿名的ネットの書き込みとの間に、内容のギャップがあり、評価にも著しい差があります。

評価の差としてもっともわかりやすいのが、警察のパフォーマンスです。

不都合な真実を隠した報道からは、おそらくストーカー殺人の度に、「どうして警察は、やるべきことをタイムリーにやってくれないのか???」という感想を世論にもたらします。

しかし、おそらく一般的に、ストーカーで殺人予備または未遂が疑われてもしかたがないが、逮捕状を取るのも一苦労、かりに逮捕されても起訴猶予で保釈されたのち監視をつけるのも物理的にたいへんという、よく考えて見れば明らかな現実があるときに、「警察沙汰にしたほうが、ストーカーの『逆切れ』を招き、予備罪が未遂罪に、未遂罪が既遂剤に、悪化させてしまう」という悲しい結論に至ります。

このように、警察の肩を持ちつつ、指摘をせざるを得ないのが、治安の抜群な先進国とは言え、完璧な法治国家などありえないということであります。

正当防衛(と緊急避難)を例外として自力救済は許されないというのが法治国家の法治国家たる所以です。しかし、自分や家族の命や生活を”正当に”守るために、合法的な自助努力はもちろんのこと、疑わしい自力救済も含めて、「警察や国家権力(だけ)を頼りにしていては行けない」という心構えを持つことは、必要でしょう。

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あまり詳しく書く能力もないし、また書くべきでもないと思うのですが、戦後日本の発展の影には、アウトローの人達が、アウトローではない人達(特に政治家やエリート官僚や銀行を中心とした経済界)が自ら直接手を下すことを嫌がる事柄について、アウトソーシングを受託してきて、微妙ながら絶妙な関係を維持してきたという、これまた不都合な真実がありました。

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わたしは、みずほグループの一OBとして、みずほの大企業病体質(臭いものには蓋をしろ、派閥争い、足の引っ張り合い、年功序列等)を、誰よりも、ヤフコメ民の誰よりも批判的な気持ちでこれまでずっと観察してきたつもりです。

しかし、今回の反社会的勢力への(迂回融資の)一件が、その大企業病体質の末期症状であるとか、二度のシステムトラブルに続いて「仏の顔も三度まで」だとか、ここぞとばかりに非難轟々するのは、冷静さを欠いた熱狂なのではないかと思うのです。

一度始まってしまったアウトローとの関係を、新しいリーダーが前任者から引き継いだ時に、外部の誰からも、「コイツの責任と権限でオレは切られた」とハッキリわかってしまう状況で、「自分の命や家族よりも、リーダーとして預かった会社の名誉(や行政処分回避)のほうが大事だ」という決断が出来るでしょうか???

確かに、歴代云々というところが問題です。さはさりとて、日本経済のなかでの銀行業のポジション、日本経済のなかでの反社会的勢力のポジション、政治とカネと・・・・、こう言ったすべてが、冷戦とバブル崩壊後、ルールと価値観の激変により軋んできたわけで、それを数値化したものが不良債権であると考えるとき、たまたまその局面で責任を負わされた頭取の人格識見に集中砲火を浴びせるというのは、あまりに表層的すぎると言うべきではないでしょうか???

(なお、きょうの話は、「副頭取止まりだった」⇒「頭取も知っていた」に途中で変わった問題については触れていません。このあたりも含めてのことについては、やはり、みずほネタと言えば《月刊ファクタ》だと思っているので、次月号を楽しみにしています。)

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