S&P 500 月例レポート

S&P 500®

トンネルの先に見えるのは光か、それとも闇か

8月の市場の様子を表すにはシェイクスピアの「暴虐な運命の矢弾をじっと耐え忍ぶ」という表現がぴったりでした。シェイクスピアの言葉を借りれば、米政府はシリア情勢に関して「寄せ来る苦難に敢然と立ち向かうべきか」を検討しました。 8月は勢いよく始まり、S&P500は2日に過去最高値を更新しました。そして8月の終わりには、シリア政府の化学兵器使用に関連して米国はシリアへの軍事介入の瀬戸際に立たされていました。S&P500は月間で3.13%下落し、2012年5月(6.27%下落)以来最大の下落率となりました。とは言え、これは過去15カ月間で3回目の下落でしかなく、年初来ベースでは14.50%上昇しており、2012年通年の13.41%の上昇を上回っています。8月当初の市場不安は米連邦準備制度理事会(FRB)に関するものでした。FRBが9月17-18日の会合後に刺激策の縮小を発表するだろうとの予想が広まる中、市場は刺激策の縮小という現実をついに受け入れたようでした。ウォール街の予想では、毎月850億ドルの債券購入額が段階的に縮小され、まずは200億ドル縮小されるとみられています。エジプト情勢も引き続き懸念されたものの、市場の注目が最も集まったのは、中東への軍事行動への懸念が高まったシリア情勢でした。石油輸送の途絶、軍事的不安定や政情不安に対する懸念から石油価格は上昇しましたが、月末は下落しました。 金利がやや上昇したのは、軍事介入観測からではなく、FRBの刺激策縮小観測からでした。第2四半期の業績は(特に売上の面で)またしても期待外れだったと見なされ、決算発表シーズンが終了しました。それでも、第2四半期は過去最高の業績を記録しています。第3四半期の業績予想はやや下落しているものの、依然として第2四半期を上回り、それに伴い過去最高の業績を記録する見込みです。それでも、成長力の鈍さに不平を言う市場関係者が多いようです。債券ファンドの資金が債券市場から流出し、そのマネーの一部は株式市場に流入したものの、投資家は依然として株に対して不安感を抱いているようでした。新興国市場の成長や安定性は期待していたほど魅力的でないと判断し、投資家が撤退したことから、新興国の通貨(特にインド)や市場の多くが急落しました(8月はインドが11.5%下落、インドネシアが15.4%下落、トルコが13.6%下落)。9月の市場はあらゆる課題が山積みです。休会中の米議会が再開され、債務上限をめぐる議論を続行し、シリア問題に関与し始めます。オバマ米大統領が9月にFRB次期議長を指名する(有力候補はサマーズ氏とイエレン氏)可能性があり、それに伴いFRBも政策変更するとみられます。9月に向けた全体的な方向性は長期的にはやや楽観的な見通しですが、短期的にはシリア情勢の先行き、債務問題、FRBの刺激策縮小に対する懸念により浮き沈みの激しい市場が予想されます。

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