非財務情報について

 昨年11月に衆議院解散が発表されて以降、いわゆるアベノミクスへの期待から日本の株価は急上昇しました。日経平均株価は野田前首相が党首討論で解散に言及した昨年11月14日から今年の高値である5月22日にかけて、わずか半年間で約80%も上昇しました。このように株価が上昇している局面では、短期的に急騰する銘柄に注目が集まりがちです。今年5月までの上昇相場においてはバイオテクノロジー関連の株価、ソーシャルゲーム関連の株などが大幅に上昇して、連日相場の話題の中心になりました。
 しかし、5月半ば以降、株式市場は足踏み状態になりました。5月22日から8月23日の3ヶ月にかけて、日経平均は約13%下落しています。一方で上昇局面で注目を集めた小型株については株価が大幅に下落している銘柄が数多く見られます。例えば時価総額で任天堂を抜いたことで話題になったソーシャルゲームの会社ガンホー・オンライン・エンターテイメントの株価は最高値をつけた5月14日から8月23日にかけて約66%下落し3分の1になってしまいました。
 株価上昇局面で短期的な投資成果が注目されるのとは対照的に、株価下落局面では長期投資の大切さが見直されます。長期投資という言葉の解釈は人によって様々で定まったものはありませんが、ここでは「企業が将来にわたって生み出す経済的価値や社会的価値に注目した投資」と定義します。価値を生む企業に注目し、その価値創造プロセスの一端を株主として担うという発想を持って投資をすると、自ずと長期的な見通しに立ち、値動きのみを追いかけて株を買うということがなくなります。株式のオンライン取引が活発になってからはゲーム感覚で短期的な株式売買を楽しむ人も増えていますが、株式投資のもともとの意味合いである「株主になる」という点からは長期投資が本来の投資と考えます。株価が上昇しているときは市場参加者の多くは興奮して本来の投資の意味を忘れがちですが、下落しはじめると冷静になって本来の意味を思い出します。また、ブームに乗らないで長期的観点に基づいて投資をすれば下落局面において大きな痛手を負わずに済む可能性が高いですし、仮に保有銘柄が下落しても慌てずに回復を待つことができます。

 株式の分析というと業績を中心とした財務情報を集めて計算することをイメージされる方が多いと思います。財務情報を適切に分析することはもちろん重要ですが、長期投資をする際には財務情報だけではなく、定性面も含めた会社全体を理解するということがより重要になってきます。もともと財務報告のための書類である有価証券報告書を見ても、財務諸表に関する部分は全体の半分以下であることがほとんどで、残りは沿革、事業内容、従業員、課題、リスク、株主、設備、経営者など、財務以外の情報が記載されています。企業のホームページを見ると財務に関する部分はほんの一部になり、多くは商品・サービス、活動実績、経営方針などが掲載されています。

こちらはトヨタの平成25年3月期有価証券報告書の目次となりますが、ご覧のとおり財務諸表に関する部分は全体から見れば僅かなことが見てとれます。

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事

 
 

[PR] クレジットカード比較ランキング

んかぶピックアップ
ネット証券口座比較 ネット証券口座比較
証券口座選びを完全サポート
総合ランキング1位はこちら!
FX比較ランキング FX比較ランキング
みんためスタッフが独自調査で
おすすめのFX会社を紹介!
クレジットカード比較 クレジットカード比較
おすすめのクレジットカードを
ピックアップしてご紹介!
【株式投資初心者ガイド】 ネット証券会社選びお役立ち情報!
投資家に役立つ情報が満載
【株式投資初心者ガイド】
みんかぶマガジン> 全ての記事> その他> 非財務情報について