しばらく日経平均・為替とも三角保ち合い継続の可能性

しばらく日経平均・為替とも三角保ち合い継続の可能性
・・・方向性のわからない時は相場を休む・・・

<三角保ち合いの中で方向感のない動き、ますます強まる>
 ドル・円チャートと日経平均チャートは、共に2月末を安値とし、5月22日と5月23日を高値する三角保ち合いの中の煮詰まりつつある段階で、ますます方向感のない動きが強まっているようにみえます。方向感のない動きというのは、それぞれの持つ材料に対して強気と弱気が拮抗しているため、上へ行ったり下へ行ったりして、結果的に三角保ち合いが形成されているということです。その煮詰まる間にエネルギーがそれぞれたまりますので、完全に煮詰まると大きくどちらかに放れることになります。もちろん材料がはっきりすれば早い段階でどちらかに放れることになります。

 今、ドル・円の材料では、国内では消費増税を巡る思惑です。一般的な見方としては、消費増税の実施が先延ばしされると、円高となって株価は下落するというものです。それは、安倍政権が脱デフレ対策として金融緩和を続けるためには(円安への動き)、消費増税による国の財政健全化が前提になっているということです。そのため、消費増税を延期すると海外投資家が日本株を売り、為替リスクを避けるために先物で売っていた円を買い戻し、円高になるというシナリオがあります。しかし、これには別の見方もあり、消費増税が延期されれば日本国債の格付けが引き下げられ円安に動くというものです。

 アメリカでは、FRBによる量的緩和縮小の時期を巡る思惑です。早期(9月説)に縮小時期がスタートすれば長期国債の金利が上昇し、日米金利差からドル買い・円売りとなるという見方がある一方で、アメリカの景気回復に水を差し株価が大きく下げてドルが売られ、円高になるという見方もあります。又、時期FRB議長候補にタカ派のサマーズ元財務長官(ドル高派)、ハト派のイエメンFRB副議長(ドル安派)の二人があがっており、どうなるかまだ未定です。

 さらにドル・円の材料としては、エジプト情勢の緊迫化でリスク回避の円買い、日本の貿易赤字の拡大で円売りというように、どちらに動くかわからない状況になっています。以上を背景にしてドル・円の三角保ち合いのチャートをみると、95円(ザラ場では94円も)~99円のレンジの動きとなっています。つまり、日経平均もこれと連動するとすれば13300~14500円とほぼ一致することになります。

<三角保ち合いの状況での投資をどう考えるのか>
 三角保ち合いになっているということは、市場参加者の半分が強気、半分が弱気の状況でしのぎを削っているということです。ふつう相場の動きは、どちらかの方に動き出すと一定期間は同じ方向に動きますが、現在のような薄商いの中では先物主導によってこれまでの材料を蒸し返して動くため、長続きせず結果的に方向性が定まらず、それが三角保ち合いとなっているともいえます。上放れするのか下放れするのかは上述した材料がどうなるのかによって決まりますので、結果が出るまでわかりません。投資を考えるにあたってシナリオをいくつか考えるのは大切ですが、前提には将来のことは誰にもわからないということを置いておかなければなりません。

 相場の動きがわからないときは、相場を休むのが基本です。機関投資家やファンドなどはどんな相場でも動きを作って利ザヤを狙わなければなりませんが、個人投資家の利点は「相場を休み、勝つ確率が高いときのみ出動する」ことができることです。それにもかかわらず、プロと同じ土俵で戦っているディトレードの人がいますが、最終的には生き残れないのが現実です。

 今後の投資で最もわかりやすのは、三角保ち合いを下放れして13000~13300円水準まで下がることですが、この場合はもし上放れしたら、その後の大きな下げを待てばよいという心構えができるかどうかです。もう1つは確率で考えて、日経平均が上放れする可能性があれば、個別銘柄もほとんど同じような動きをしていますので、損切りを設定して少しづつ買ってみるということです。三角保ち合いの中のボックスで考えれば、8月2日の14466円を上値とし8月12日の13430円を下値とする動きが想定できますので、13500円水準で買って14000円台にのせたら利益確定を考えるということもありますが、利幅はそんなにとれないでしょう。

 短期の方向性は読みにくいですが、現時点では中長期の視点でみると、為替の円安基調はアメリカの量的緩和の縮小に対し日本の緩和の継続ですので、日米金利差の拡大からいっても続くことになります。本格的な上昇は、5月23日の驚異的な出来高を考えると、11月23日の期日明け以降となる可能性が高いといえます。それまでに三角保ち合いを上放れるとひと相場あるといえます。

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