今週は、13000円±400円の水準で値固めができるかどうか

今週は、13000円±400円の水準で値固めができるかどうか
・・・NYダウが値幅調整となるか、日柄調整となるかに注目・・・

<注目のバーナンキ議長の会見は、市場と全く逆の金融緩和縮小スケジュールの明示>
先週の予測では、13000~13500円のもみあいのあと上に抜けるような動きとなるのかどうかとし、それには19日(水)のバーナンキ議長の会見内容が量的緩和についてどのような内容となるのかに注目としました。市場の大方の予想は、5月22日のバーナンキ議長の議会証言がきっかけとなって、早期の量的緩和縮小懸念から日本株式の急落のきっかけや新興国からの資金流失が起こって株式相場が急落していることで、早期縮小を和らげる発言内容になるというものでした。そのため、18日(火)のNYダウはそれを期待して△138の15186ドルと大幅上昇し、これを受けて19日(水)の日経平均も△237の13245円となっていました。

ところが、注目のバーナンキ議長の会見は、経済が予想通りに改善すれば今年後半に量的緩和の縮小を開始し、来年半ばには終了させる可能性があるとの見解を示しました。そのためアメリカ市場は、19日(水)が▼206の15112ドル、20日(木)が▼353の14758ドルと今年最大の下げ幅となりました。これを受けて為替は、アメリカの長期金利が上昇したことでドル買いが加速し、94円台から一時98円台への急騰となりました。日本株式は、初めはNYダウの下落に連動して下落となり、21日(金)の前場は12702円まで急落しましたが、後場は円安を背景に切り返し、△215の13230円で引けました。先週の時点では、13000円台を暫く守ることができれば、13000~13500円でのもみあいのあと、14000円に向かう動きを想定していました。ザラ場中は、12500円を試す動きも出ていましたが、終値では13000円を守っています。

21日(金)は、7営業日ぶりに13300円台を回復する場面もありました。しかし、相変わらず先物主導によるインデックス売買によって値幅は大きくブレて方向感のない展開となっています。下げ局面では、先物主導で裁定解消売りで大きく下落し、上げ局面では、先物主導で裁定買いを誘って、日経平均は大幅上昇という状況です。しかし、そろそろ参議院選挙に向けて先高感が出てきてもよさそうなタイミングにきています。

<今週は、13000円水準での値固めができるかどうか>
 今週は、先週のバーナンキ議長の量的緩和縮小のスケジュールの明示を受けて、今後金融市場がどう動くか不透明なところがあり、NYダウと為替の動きに日本株式は影響を受けることになります。この量的緩和縮小のスケジュールは、「今年後半に開始し、来年半ばに終了」という具体的なものが示されたことで評価する向きも多いようです。量的緩和の縮小は、アメリカ経済の改善が続くことが前提となっていますので、金融政策が正常化に向かうことになると考えれば、中長期的には株式市場にとってはプラスになるといえます。問題は、これまでの金融緩和が軟着陸して、業績相場にスムーズに移っていけるのかどうかとなりますが、ユーロ懸念、中国懸念があり、先のことはわかりません。特に、中国の需要減退と信用収縮問題から中国の成長鈍化が世界経済に与える影響が心配されています。

 目先は以上の不透明要素があって、円安に振れても日経平均は以前のようにスムーズに連動しにくくなっています。だた、円の方向としては、デフレ脱却目標に今後とも金融緩和を続ける日銀と緩和縮小に向かうアメリカ(FRB)という構図が明白となりましたので、円安基調の見直しは強まってくるといえます。今期の日本の輸出企業の為替の想定は90~93円の水準に集中していますので、上期(4~9月)の収益は上方修正企業が多くなると思われます。

 今週は、基本的には13000円水準での値固めができるかどうかとなります。マイナス要因は上述したアメリカの量的緩和の早期縮小懸念を背景に、世界の資金の流れに変化が出ており、株安・債券高、株安・金価格上昇という相関性が崩れて、株安・債券安、株安・金価格の下落という状況になっています。つまり、リスクマネーが回避に動いているということです。これが落ち着かなければ、世界的な株価の上昇は期待できません。

 その中で、日本株式はG8でアベノミクスが評価され、東京都の参議院選挙も自公民で過半数をとったことで参議院選挙も期待が高まり、参院選に向けた先高感が出てくるところです。日本株式は値幅的には十分に調整し、需給関係の整理も進んでいますので、外国人の資金流入が期待されるところですが、様子見から出来高・売買代金が細っており、利益確定売りを吸収できないところが気がかりです。今週は、13000円水準の値固めができるかどうかとなります。カギを握るのは、NYダウがさらに値幅調整となるのか、それとも日柄調整となっていくのかということになります。
 本日は、△187の13417円と高寄りしたあと上げ幅を縮小してマイナスに転じ、後場になると上海株式を中心にアジア株安となったことを嫌気して▼167の13062円と大幅反落となりました。

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