S&P 500 月例レポート

S&P 500®

米株は他の地域の悪影響を受けず 過去最高記録を引き続き更新

誰が何と言おうと、世界の他の地域の悪影響が米国市場に波及することはありませんでした。日本市場が最近の急上昇の反動で後退するのを尻目に、米国市場の注目は米国経済に集まりました。日本市場は3日間の(連続ではない)大きな下落(7.2%、3.2%、5.2%、出来高は過去最高)を経験しましたが、S&P500はものともしませんでした。アベノミクスや(円安を背景に)日本株がどれだけのハイペースで上昇するのかに話題と懸念が集中したものの、結局日本市場は5月に6.15%下落し、1年間で22.91%の上昇となりました。米国市場の懸念は、米連邦準備理事会(FRB)がいつから刺激策を縮小し始めるかでした。FRB議長のスピーチやFOMC議事録における刺激策の縮小や低金利に関する発言に対してネガティブに反応したものの、思わしくない経済指標を受け、経済の回復がより堅調になるまで刺激策の縮小はないだろうとの観測から、株価は上昇しました。またしても、悪材料(経済指標)が好材料(刺激策の縮小の延期)と解釈されました。様子見姿勢の投資家がリターンを追う中、引き続き米国株式市場に資金が流入しました。米国では刺激策の縮小のタイミングに注目が集まる中、いくつかの国は刺激策を追加または延期(たとえばフランス)したり、金利を引き下げました(オーストラリア、欧州、インド、韓国)。米経済のファンダメンタルズは先行きに対して期待をもたせるものでした。在庫や住宅ローン金利が低水準であることを反映して、住宅価格や住宅販売は引き続き改善しました。第1四半期決算は営業ベースとリポーテッド・ベース(会計報告上)で過去最高の業績となりました。配当金支払いも引き続き増加し、S&P500は5月に過去最高の375億ドルを記録しました。速報値によれば、帳簿上の現金も高水準のキャッシュフローを反映して過去最高水準に達する見込みです。一方、景気回復ペースと失業率が懸念されました。S&P500は2.08%と7ヶ月連続で上昇し、年初来で14.57%の上昇となりました。おかげで市場参加者も夏前のリラックスした週末を迎えることができました。5月の押さえておくべきポイントは、欧州やアジア市場が比較的軟調なパフォーマンスを示す中、米市場は我が道を行き、米市場への懸念はあったとしても、恐れはなかった、ということでしょう。依然として、「勝つためにはまず参加すること」というメンタリティーが支配的でした。

色々あった5月でしたが、結局S&P500は2.08%上昇し、1630.74ポイントで終了しました。7ヶ月連続の月間の上昇(累積で15.48%の上昇)は2009年3月-9月以来最長の連続上昇でした(一番最近の8ヶ月連続の上昇は2006年6月-2007年1月)。年初来の上昇は14.34%(トータルリターンは15.33%のプラス)となりました。S&P 500を構成する全銘柄のうち330銘柄が上昇し(平均で6.23%上昇)、うち52銘柄は10%以上上昇しています(平均で15.31%上昇)。一方、169銘柄が下落し(平均で4.44%下落)、うち14銘柄が10%以上下落しました(平均で12.44%下落)。ディフェンシブ銘柄からより積極的な銘柄(経済成長期に堅調)への乗り換えが一部見られる中、10セクターのうち7セクターが上昇しました。銘柄の乗り換えにより配当株に下方圧力がかかりました。最悪のパフォーマンスとなったのが9.58%下落(年初来では7.09%上昇)した公益事業と7.44%下落(年初来では6.14%上昇)した電気通信サービスです。刺激策の継続と経済成長の間の微妙なバランスが保たれる中、最も良好なパフォーマンスを上げたのは月間で5.88%上昇した金融でした。5月に目立った銘柄は、またしても太陽光発電モジュール製造大手のFirst Solar (FSLR)でした。4月に72.7%上昇後、5月は16.8%上昇したものの、依然として2010年の終値に比べ41.8%もの下落となっています。組織再編が続くパソコンメーカーのHewlett-Packard (HPQ)は18.5%上昇しました。商品のアピール度が高まっているとされ、2対1での株式分割を実施した自然食品スーパーマーケット・チェーンのWhole Foods Market (WFM)は17.4%上昇しました。自社を2分割すると発表した学士ローンのSLM (SLM) (通称サリーメイ)は15.0%上昇しました。電力・ガス会社のExelon (EXC)は経営陣の入れ替えを発表したものの株主に好感されず、月間で16.4%下落しました。銀行株が好感され、State Street (STT)は13.2%、Citigroup (C)とJP Morgan (JPM)は11.4%、Bank of America (BAC)は11.0%上昇しました。一方、公益株に下方圧力がかかり、FirstEnergy (FE)は16.3%、Edison International (EIX)は14.6%、AES (AES)は12.0%、Duke Energy (DUK)は11.0%下落しました。

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