「父ちゃんの立場指数」と国内株価~足元は株価が先行して走り過ぎか?

鳥の目・草の目

「父ちゃんの立場指数」と国内株価
~足元は株価が先行して走り過ぎか?

 「父ちゃんの立場指数」については、これまで何度か様々なレポート等で述べてきたので、馬渕ファンの方(※1)は、既にご存じかもしれない。

 ただ、ご説明させていただくと、「父ちゃんの立場指数」は、百貨店協会の全国百貨店売上高データから、次のように計算される。

 父ちゃんの立場指数(%)=紳士服売上高前年比-婦人服売上高前年比

 この指数を考案した背景は、変わった形で景気の良し悪しを測ろう、というところから始まった。景気が悪化すると、家庭内で父ちゃんの稼ぎが悪くなる。すると妻から「あなた、服を買うのを我慢してちょうだい」といった「指令」が下り、紳士服の売上は縮小する。しかし不況下でも、妻は余り服を買うのを減らさない(※2)(全く減らさないわけではない)ため、父ちゃんの立場指数は低下する。一方景気が回復し父ちゃんの稼ぎと立場も回復すると、妻から服を買ってもよいというお許しが出て、紳士服が大きく戻るらしい。

 このように、景気の良し悪しをみようと作った指数であるため、実際の景気の動きと符合している。たとえば最も新しい景気の谷(景気の最悪期)は2009 年3月と認定されているが、父ちゃんの立場指数(上記の算式で求めた後、3カ月移動平均を取っている)は2009 年4月が最悪で、1カ月のずれしかない(図1)。

 ところが、景気の上下だけではなく、最近は株価の底入れと父ちゃんの立場指数の底がほぼ一致しているようだ。(図2)は、父ちゃんの立場指数と、日経平均株価の月中平均を比べたものであるが、図中の折れ線グラフに小さい丸印がついており、それぞれの最も低い時期を示している。参考のため、父ちゃんの立場指数の最低値、日経平均株価の月中平均の底、日々の日経平均のザラ場安値の3つについて、それぞれの時期を比較すると、次のようになる。

※1 そのように、奇特な方がおられれば、であるが。
※2 上品なインテリの人は、こうした現象を「婦人服の購買は、所得の悪化に対して下方硬直性がある」と知性的に語る。

(図1)
図1

(図2)
図2

父ちゃんの立場指数の底 2009/4 2011/10 2012/7
日経平均(月中平均)の底 2009/2 2011/12 2012/6
日経平均のザラ場安値日付 2009/3/10 2011/11/25 2012/6/4

 せいぜい2カ月程度のずれしかなく、タイミングがほぼ一致していると言える。振り返ってみれば、の話だが、昨年6月に日経平均が大底をつけたのも、うなずけるというものだ。

 では直近はどうかというと、父ちゃんの立場指数は、プラス圏で推移しながらも、ややもたつき感が見られる。それに対して、株価の最近の上昇は急ピッチだ。父ちゃんの立場の改善が緩やかであるのに比べ、株価の上昇が先行し過ぎているように感じられる。

 ただし、この父ちゃんの立場指数は、株価底入れのタイミングを検証するのに役に立っても、株価の動きと全く並行的なわけではない(図2でも、グラフの左半分では2つのデータが並行的に動いているが、右半分では動きに乖離が生じてる)点には留意すべきだろう。

(以上)

◆関連サイト
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