いびつな人口性別比

いびつな人口性別比

 一人っ子政策が行われている中国では「男尊女卑」の考え方が根強いため、産み分けするケースが後を絶ちません。出産前の性別鑑定を禁止されたり、医者が妊婦にお腹にいる赤ちゃんの性別を教えることは違法とされたり、様々な対策をしてきましたが、人口のアンバランス問題は依然として改善されません。

 一般的な出生率は、男105 :女100と男がやや多いようです。しかし、乳児段階では女児の生存率が高く、男児は病気で亡くなる比率が高いゆえに、多くの国では成人になった時点で男女比ほぼ1:1に維持されています。一方、女性は男性より長生きする国が多く、全年齢層を見る場合は女性人口が多いこともよくあります。

 下記の統計データから、発展途上国では一般的に「男尊女卑」の考え方が存在するため、男性の人口が多いことが分かります。一方、日本を始めとする先進国では、比較的男女の産み分けが少ないことから、女性が長生きするため女性人口が多いです。また、発展途上国の平均値と比べても中国のアンバランスがかなり目立っています。

経済にもたらす大きな影響

 中国統計局によると、中国の30歳以下の男性は女性より2千万人以上多いようです。そのため、この先10年、結婚適齢期に達する男性は毎年、女性より約100万人も多いといわれています。現在、結婚適齢期である80‐90年代生まれの男性は、結婚相手を見つけるのが日に日に難しくなっていることは社会問題になっています。

 現在の中国では、数の少ない女性が条件のいい男性を選べる立場にあります。その時にポイントとなっているのがマイホーム、マイカーを持っているかどうかなどの経済力となります。もはや不動産、車の購入は結婚のための前提条件のようなものです。独身男性たちは、家、車を買うために必死に働く、これが経済の活性化にも繋がっています。

 ただ、近年の中国の不動産バブルや自動車販売台数の急増の背景にも、この男女比のアンバランスが起因しているという説もあります。中国主要都市の不動産価格上昇要因の半分が性別比の不均衡に由来している、という一部の学者の研究もあります。

 近年、高度成長期を経て、豊かになってきた中国も、中期的な経済鈍化が懸念されるようになりました。しかし、このいびつな人口性別比が続く限り、景気を下支えとする材料になることに違いないでしょう。

(編集後記)今年2月10日は中国人にとって一年間のうち最大のイベントである「旧正月」でした。未婚の男女は、年越しで帰省した際に両親、親戚、友人から「なんでまた1人で帰ってきたの?」と立て続けに問い詰められることがあります。これは「中国式結婚プレッシャー」といわれ、心理的ストレスをもたらすこともあるようです。最近では、男友達や女友達にお金を払って一緒に帰省してもらい、その場をしのぐこともあるようです。

(告られタイ)

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