週間相場展望(2013.2.18~)~欧米の景況感や需給動向がポイント~

 先週(2月12日~2月15日)の国内株式市場は、為替市場において円相場が日々上昇と下落を繰り返すという方向感の乏しい動きになったことを受けて、株式市場も円相場に左右される展開に終始、強弱感が対立する中、これまでとは様相が異なり、やや上値の重い展開を余儀なくされた。国内外の景況感に対する思惑の違いに加え、内外の注目イベントを控えていたということが投資家心理に影響したようだ。
 
 先週は、週初こそ前週末にかけて続落した反動もあり大幅高でスタートしたものの、先週は国内では2012年10~12月期のGDP(国内総生産)成長率の発表や日銀金融政策決定会合といったイベント、そして海外でもユーロ圏10~12月期のGDP並びにG20財務相・中央銀行総裁会議が予定されていたこともあり、これらを意識しながら為替相場が神経質な展開となったことで、株式相場も方向感に乏しいトレンドであった。
 
 まず、国内の2012年10~12月期のGDPは前期比で▲0.1%、年率換算で▲0.4%と、プラス成長を見込んでいた市場予想を大きく下回る結果となった。特に、この期間は日中関係の悪化に加え、欧州では債務問題を巡る懸念が高まっていたことで域内景気にダウンサイド圧力が高まっていたこともあり、民間設備投資が2.6%減と大きく落込んだことが国内景気の足を引っ張ったようだ。一方、民間最終消費支出は冬物衣料の好調などで0.4%増となった他、民間住宅投資が住宅エコポイント制度の効果もあり3.5%増と急伸、内外需別の寄与度では内需が0.1%増、外需が0.2%減と、内需主導の様相が強まる結果となった。
 
 ただ、GDP成長率は3期連続のマイナス成長を余儀なくされたものの、その前の期の▲3.8%(改定値)からは大きく改善している上、昨秋以降の円高修正の動きを考えると2013年1~3月期はプラス成長に転ずるのではないかといった見方が浮上していることは明るい材料といえよう。
 
 そして、注目の日銀金融政策決定会合については、追加の金融緩和策は打ち出されなかったものの、今後も強力な金融緩和を進めていくとのスタンスが示されたことで、先行きの金融緩和に伴う円安期待から株価へのマイナスの影響は見られなかった。
 
 一方、国内と同日に発表されたユーロ圏10~12月期のGDPは前期比で▲0.6%と市場予想を上回る落ち込みとなった。年率換算では▲2.3%で、3四半期連続のマイナス成長となった。ドイツ、フランスなどの経済大国に加え、イタリアやスペインなどの債務危機に揺れた南欧諸国の成長率も悪化した。ただ、ここにきて欧州でも1月の製造業PMI(購買担当者景気指数)が上昇基調を強めているうえ、12月の鉱工業生産も前月比でプラスに転じるなど明るい兆しも見え始めている。南欧の債務問題を巡る懸念も後退していることもあり、我が国同様、1~3月期に回復傾向がはっきりするのかどうか、今後の動向に注目したいところである。
 
 なお、週末にはG20財務相・中央銀行総裁会議が開催された。事前の観測では、円安誘導を目的としていると見做されている我が国の金融政策などに対して厳しい意見が表面化するのではないかといった見方が強まっていたこともあり、今後は円安誘導を示唆する口先介入などはやりにくくなるかもしれないといったムードが広がったことは気になるところである。
 
 米国では、経済指標としては1月の小売売上高は前月比で0.1%増と市場予想を下回った一方、新規失業保険申請件数が前週比で2.7万件減少、雇用情勢の改善期待が高まったことが相場を下支えする格好となった。そして、2月のNY連銀製造業景気指数は10.04、ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)は76.3とそれぞれ市場予想を上回った一方、1月の鉱工業生産は前月比▲0.1%であった。全体的にはまちまちの結果ながら、方向感としては安定的に推移しているように思われる。
 
 そして、これらの各種イベントに注目が集まる中、為替相場は思惑の強い展開となり、日々円売りと円買いを繰り返す神経質な展開を余儀なくされた。結果的には、売り買いが交錯したことで、方向感の乏しい動きとなった週であった。
 
 このような内外の環境下、先週の日経平均株価は前週末に比べて20.67(円0.2%)高と2週ぶりに反発した。週間の平均売買高は概算で同13.4%減の40億2,769万株、売買代金は同14.4%減の2兆2,564億円とやや減少した。円相場の動きに不透明感が広がったこと、それを受けて投資家心理にも強弱感が浮上したことが背景と思われる。
 

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事

 
 

[PR] クレジットカード比較ランキング

んかぶピックアップ
ネット証券口座比較 ネット証券口座比較
証券口座選びを完全サポート
総合ランキング1位はこちら!
FX比較ランキング FX比較ランキング
みんためスタッフが独自調査で
おすすめのFX会社を紹介!
クレジットカード比較 クレジットカード比較
おすすめのクレジットカードを
ピックアップしてご紹介!
【株式投資初心者ガイド】 ネット証券会社選びお役立ち情報!
投資家に役立つ情報が満載
【株式投資初心者ガイド】
みんかぶマガジン> 全ての記事> 市場解説・相場展望> 週間相場展望(2013.2.18~)~欧米の景況感や需給動向がポイント~