週間相場展望(2013.1.15~)~米中の経済指標に関心が集まる~

 先週(1月7日~1月11日)の国内株式市場は、前年末以降の力強い上昇相場の勢いを残す中、前週末まで5営業日続伸していたこともあり高値警戒感が台頭した他、外国為替市場においても連日の円安ピッチが早過ぎるとの見方が浮上、円が買い戻されたことで週初より日経平均株価は2営業日続落してスタートした。しかしながら、その後はNY株式市場が反発したことに加え、円相場も買い一巡後に再度、反落傾向を強めたことで株式市場も持ち直し、週後半にかけては比較的堅調な展開となった。全体としては、高値圏での推移した週であったといえよう。
 
 先週、国内マーケットでは経済指標や各種イベント等、特段の手掛かり材料が見当たらなかったこともあり、必然的に為替や海外市場の動向、そして需給といった内部環境に左右される展開であった。為替相場に関しては、上にみたようにこれまでの急速な円安の反動もあり、ポジション調整的な動きから週初は円が買い戻されたことで楽観的な見方が後退したものの、その後は再度、円売りが再開されるなど、出入りの激しい動きを余儀なくされた。特に、テクニカル的な要因に加え、自民党の安倍総裁が日銀に対して金融緩和に物価上昇率目標を取り入れるような発言を繰り返したことで来週開催される日銀金融政策決定会合における緩和期待が再燃、このことが円売りを誘発する一因になった模様。
 
 一方、海外市場の動向としては、ユーロはフランス国債の格下げ観測が浮上したことで売られる場面が見られたものの、影響は一過性のものにとどまった他、週後半にはECB(欧州中央銀行)理事会を控えて政策金利が据え置かれるのではないかとの見方が広がり、ユーロを買い戻す動きが表面化した。結果的に、ECB理事会では政策金利は据え置かれることとなった。なお、先週から始まった米国の2012年10~12月期の主要企業決算がひとまず良好な結果になったことを好感して、ドルは買い戻し中心の展開であった。
 
 その米国であるが、先週は主要企業の先陣を切って非鉄大手のアルコアが2012年10~12月期の決算を発表した。売上高が市場予想を上回ったことに加え、最終利益も黒字に転換。さらに、2013年の世界のアルミ需要を前年比7%増との見通しを示すなど、先行きに楽観的な見方が広がった。これを受けて、企業業績並びに世界景気への警戒感が後退したこともドル及びNY株式市場を下支えする背景になったようだ。
 
 欧州では、債務問題が小康状態を保つ中、先週はフランスの格下げ観測が浮上したが、影響は一過性のものにとどまった。しかしながら、その後発表されたドイツの11月の鉱工業生産が季節調整前で前年比2.9%減と大きく落ち込んだ他、11月のユーロ圏の失業率は11.8%とユーロ統合後の最悪を更新するなど、景気の実態は必ずしも楽観できる状況にはない。さらに、今後はスペインとギリシャでは国債の大量償還が予定されており、債務問題への懸念は依然としてくすぶり続けた。
 
 なお、先週国内で発表された経済指標では、12月の新車販売台数が前年同月比で3.4%減と落ち込みが鮮明となった他、12月の東京都心5区のオフィス空室率は8.67%と改善した。さらに、11月の景気動向調査によると、先行指数は前月比0.9ポイント低下、一致指数は0.6ポイント低下するなど、まちまちの結果となった。一方、12月の景気ウォッチャー調査によると、街角景気の現状指数は45.8、先行き指数は51.0とそれぞれ2ヶ月連続で上昇するとともに、後者は8ヶ月ぶりに景況感の分岐点である50を上回った。円安進行に伴い消費者心理が改善したためであろう。
 
 そして、先週末は1月のオプション・ミニ日経平均先物のSQ(特別清算指数)算出日であった。SQ値は10,771.98円であったが、この日の日経平均株価の終値はSQ値をクリアした。
 
 中国で発表された指標としては、12月の貿易収支は316億ドルの黒字と前回を大きく上回った。輸出が前年比14.1%増、輸入が同6.0%増であり輸出の伸びが急回復したことが背景となった。これにより、中国景気に対する過度の悲観的見方は後退、この日の上海市場は堅調な展開となった。さらに、先週末に発表された12月の消費者物価は前年比2.5%上昇、生産者物価は同1.9%下落した。消費者物価が緩やかに上昇しており、景気の落ち込みにも歯止めがかかったのではないかとの見方もできよう。
 
 このような内外環境を受けて先週の日経平均株価は前週末に比べて113.46円(1.1%)高と9週連続で上昇した。週間の平均売買高は概算で同8.1%増の36億8,459万株、売買代金は同0.3%減の1兆9,466億円と高水準が続いた。
 

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