週間相場展望(2013.1.7~)~上昇一服で方向感に乏しい展開を予想~

 先週(12月31日~1月4日)の国内株式市場は、その前の週末より我が国では年末年始の休暇に入ったこともあり、実質的な商いは週末の4日(金曜日)のみであった。その4日の相場は、国内では特段の手掛かり材料は見当たらなかったものの、前日までの海外市場の流れを引き継ぐ格好で昨年末日に引き続き5営業日続伸、終値ベースでは2011年3月11日の東日本大震災前の水準を回復した。
 
 国内相場に影響を及ぼした先週の海外動向としては、まず昨年末に大詰めを迎えていた米国の「財政の崖」を巡る協議が妥結したことが最大のポジティブファクターとして挙げられよう。オバマ大統領が2日、米上院で可決した財政の崖回避法案に署名したことで、増税や政府支出の急激な引締めによる景気の悪化が避けられることになった。新法では、年収45万ドル以上の高所得者にはブッシュ政権以来の所得税減税を打ち切る一方、45万ドル未満の中低所得者には恒久的に継続することが決まったのである。
 
 これを受けて、昨年12月31日のNYダウは前日比166ドル高、新年1月2日は同308ドル高と急伸し、ダウは13,400ドル超と昨年10月19日以来、約2ヶ月半ぶりの高値水準を回復した。これを好感して、外国為替市場ではドル買いが加速、1ドル=87円台と、2010年7月以来、約2年5ヶ月ぶりのドル高水準まで買われた。このような米国株高、円相場の大幅下落といった外部環境の好転を受けて休場明けの国内市場では朝方より買い先行でスタート、日経平均株価は一時、10,700円台をクリアする場面が見られた。
 
 しかしながら、年末からの5連騰で日経平均株価及び東証一部市場には高値警戒感並びに過熱感が急速に広がっており、上値追いに慎重な動きも見られた。しかも、この日の夜には米国で12月の雇用統計が発表されるとあって様子見ムードが強まり、買い一巡後は上値圏での一進一退の展開に終始した。
 
 なお、2012年末以降に発表された米国の経済指標を見ると、12月のシカゴ購買部協会景気指数は51.6と3ヶ月連続で上昇した上、2ヶ月連続で景況感の分岐点である50を上回った。そして、12月のNAR(全米不動産業者協会)中古住宅販売保留指数は前月比で1.7%上昇の106.4と、2010年4月以来、2年7ヶ月ぶりの水準まで回復した。そして、年明けになって発表された12月のISM(サプライマネジメント協会)製造業景気指数は50.7と前月から上昇、2ヶ月ぶりに50を上回った。さらに、12月のADP(オートマチック・データ・プロセッシング)全米雇用レポートでは、民間就業者数が21.5万人増と市場予想を大幅に上回るなど、軒並み良好な結果が相次いだ。このような、実体経済の回復傾向もドルを支援する一因であったように思われる。
 
 なお、先週末の国内市場では国内外投資家による全員参加型の相場となったことで全面高の様相を呈し、売買高は34億949万株、売買代金は1兆9,516億円と、ともに昨年12月末以降の流れを引き継ぐ格好でボリュームは拡大傾向にある。日経平均株価は、前年末比292.93円高の10,688.11円と8週連続で上昇した。
 
 今週(1月7日~1月11日)は、米国の一大イベントがひとまず通過したこともあり、その後の相場の方向感を探るような展開になると思われる。
 
 まず、国内に関しては年初ということで特段の注目イベントは見当たらない一方、経済指標としては12月のオフィスビル市況並びに同月の景気ウォッチャー調査などが発表される。前者は、ここにきて空室率が徐々に底打ちの兆しを見せていることもあり、今回さらに市況が改善しているようだと不動産株などにとっては追い風になる可能性もあろう。そして、後者は昨年秋以降の外国為替市場における断続的な円高修正を受けて街角景気が好転しつつあるのかどうかを見極めることになりそうだ。円安及びそれに伴う株高を背景に消費マインドが高まっているようだと指標の改善が見込めそうであり、先行きの景気回復への期待感から株価にとってはプラスのファクターになるかもしれない。
 
 なお、今週は小売りや流通など、第3四半期決算を発表する企業が多くなるため、影響は小さいと思われるが、個別企業の業績の進捗状況などから通期決算を意識した銘柄の選別色が強まるかもしれない。
 
 そして、週末には1月のオプションのSQ(特別清算指数)算出日を迎える。今週の相場展開にもよるが、比較的底堅く推移するようだと大きな波乱要因にはならないと思われる。
 

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