注目したい伊藤園のグローバル展開

伊藤園(2593)の長期の経営ビジョンは「世界のティーカンパニー」になることです。これはかなり以前から同社の経営ビジョンでした。しかし、実を言うとあまりピンと来ていませんでした。

同社の海外展開としてはまず、1979年に中国土産畜産進出口総公司と日本で初めてウーロン茶の輸入代理店契約を締結しています。また、1994年にはオーストラリアで原料茶の製造のために茶園を開始しました。

しかし、これらはあくまで原料調達のための海外展開であって、世界のティーカンパニーが意味する海外市場での展開とは意味が異なります。

一方、市場としての海外を意識した展開は、1987年の米国ハワイ州、そして2001年の北米があります。しかし、ハワイは市場が小さく、北米も10年近く低迷していました。そのような状況では、「世界のティーカンパニー」と言われても、ピンとくるものがありませんでした。

その状況が、ここ1、2年で大きく変化しています。一つの要因は、北米伊藤園がいよいよ安定的な成長軌道に乗って来たということです。

日本人にとって普段飲んでいる茶飲料は圧倒的に無糖です。ところが海外では無糖の茶飲料は完全にマイナーです。伊藤園が米国に進出した当時は、米国では甘くない茶飲料を飲む人はほとんどいなかったのです。それを10年以上の歳月をかけて、米国市場に認知させたのが伊藤園です。

すでに存在する市場に参入する場合、それなりの規模になったとしても、その後も繰り返し競争が起こります。しかし、無かった市場を作った場合には、立ち上がりには苦労をしますが、その後はコンスタントな成長が可能となります。食品で言えば、過去にはキッコーマンのしょうゆがあります。

ここで、キーになるのが意外に技術です。

キッコーマンが海外で成功したのは、やはり本物の醸造しょうゆを販売したということでしょう。しょうゆには醸造のほか、化学合成もあります。使い慣れていない人にとっては、区別がつかないのかもしれませんが、使い続けるとその差は明らかのなるもので、それがキッコーマンの優位性になっています。

茶飲料もおそらく同じ背景があると思います。つまり、有糖茶と無糖茶では圧倒的に無糖茶の方が技術的に難しいと考えられます。

伊藤園では米国での展開が軌道に乗ったことを踏まえ、2012年には東南アジア中心に急速に拠点整備を本格化させています。実は、東南アジアでもやはり有糖茶が主体ですから、北米と同じ戦略が取れるのではないでしょうか。

その意味で、これまで国内での強さが際立っていた伊藤園ですが、いよいよグローバル企業としての展開が注目される局面になって来たと考えられます。

なお、同社のグローバルなポテンシャルや優先株の魅力を解説したレポートを作成しました。こちらからダウンロードできます。
http://cherry100.mods.jp/ra/s/581

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