☆ビジネス・レポート第四十八号☆

~「ビジネス中国語」コラム~中国の四字熟語・諺・故事でコミュニケーション力を向上させましょう①~

 SBI大学院大学の新設科目「ビジネス中国語」を担当する細沼です。中国人とコミュニケーションを図る際に、たった一言でも中国語を話すことができたら、中国の人々は喜びますし、ビジネスがより楽しく円滑に運びます。
 また、中国人は日常会話の中で、四字熟語・諺・故事を挟みながら話すことが多く、これらを学ぶと、よりよいコミュニケーションがとれるようになります。
 中国には「路遥知馬力、日久見人心(道が遠いほど馬の力が分かり、日時が経つほど人の心が見える)」という古い諺があります。中国人はビジネスに際し、他人に対しては敵対的、友人に対しては寛容であり、信頼できる相手であるかどうかを慎重に見極めようとします。このように、四字熟語・諺・故事の一つ一つは深い人間観察と知恵が凝縮され、長い年月に渡って今でも中国人に根付いています。
 一つ、『孫子・九地篇』からできた四字熟語を紹介します。同舟共済(tóng zhōu gòng jì)という言葉で、「舟を同じくして共に済(わた)る」という意味です。孫子の原語は、「夫呉人與越人相悪也、當其同舟而済遇風、其相救也、如左右手」で、「夫れ呉人と越人との相い悪むや、其の舟を同じくして済(わた)りて風に遇うに当たりては、其の相い救うや左右の手の如し」と読みます。春秋時代に、呉と越という二つの国は長い戦争状態にありました。あるとき、川の水が氾濫して、両国の民は同じ船に乗って川に渡って逃げることになりました。川の中流にきたところで強風に襲われ、危機一髪の状況になりました。両国の民は争うのを止めて互いに手を携えて助け合い、無事に川を渡ることができました。
 この言葉は、同じ船に乗っている人々が互いに助け合うことから、同じ局面に当たっている人々が互いに力を合わせて難関を切り抜けることのたとえです。
 アメリカのヒラリー・クリントン国務長官は、2009年2月に中国を訪問する前に、ニューヨークの「アジア協会」でおこなった講演で、この言葉を使ったことがあります。アメリカと中国の相互協力関係の例えとして使いました。クリントン長官の演説は中国の人々に深い印象を与えました。
 中国人と会話するときには、タイミングをはかって、四字熟語・諺・故事を使うと非常に効果的です。四字熟語・諺・故事をうまく使うことは語学力&コミュニケーション力を倍増するコツです。

SBI大学院大学准教授 細沼藹芳

 
このレポートは2012年7月26日に配信したものです。

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