2013年の経済と市場展望、高まる日本株大復活の可能性(文章編)

(今回は文章編とし、図表1~18は次回に掲載いたします)

≪結論≫

●日本株式の本格浮上が想定される。①新政権樹立による成長政策・円高デフレ対策、日銀による一段の金融緩和が気見込まれること、②米国復活によるドル高定着、③日本株式の空前の割安さと好需給を内外の投資家が無視できなくなっていること、などがその理由である。2年間で日経平均15,000~18,000円、1ドル100~110円、長期金利1.5~2%程度へのトレンド転換を主シナリオとする。

●リーマン・ショック、ユーロ危機と世界恐慌寸前の経済困難からの癒しが進展している。金融機関の資本不足、累増する債務などの負の後遺症の処理が進展し、各国の経済政策は成長とリスクテイクの促進へと軸足が移されている。2013年は、①米国の経済回復にけん引された世界経済の着実な成長、②積極的な金融緩和と潤沢な投資資金、③シェールガス革命と中国からのデフレ輸出によるインフレの抑制という、好投資環境が想定される。世界的リスクテイク、株高が一段と活発になるだろう。

●リスクとして、グローバルでは中国経済の失速、欧州ではフランス経済の後退によるユーロ危機再燃が指摘されるが、その可能性は2013年に関しては低いだろう。国内では、新政権が金融緩和に十分に積極的になれない可能性が懸念される。2007年以降の円高デフレの主因は日銀と海外中銀との緩和姿勢の格差である。したがって、日銀の姿勢転換で円高是正が大きく進展する可能性があるが、保守的な世論に押されて新政権の金融緩和要求が弱まれば、それが不発になる恐れもある。

(1)2012年グローバル・ヒーリングの進展と日本の劣後・・・リフレへの政策転換遅れる

2012年は悲観旺盛な中にあって、グローバル・ヒーリングが進展した年であった。繰り延べられてきたぺントアップ需要の顕在化(たとえば米国自動車や住宅)が始まり、政策軸は緊縮から成長への転換がはかられた。市場は徐々にリスクテイクに積極的になり、株高トレンドの継続、長期金利底入れ、ドル底入れ・ユーロ底入れなどが実現した。リーマン・ショックによるトラウマ(過度の悲観)が徐々に解消された。いまやリーマン・ショック級の危機が起こる可能性はほとんどなくなり、世界経済は緩やかに正常化していくとの見方が主流となりつつある。

その中でも市場心理を大きく転換させたのは、欧州中央銀行(ECB)、米連邦準備制度理事会(FRB)による無制限の量的金融緩和という新機軸が打ち出されたことである。ドラギECB総裁はOMT(国債買い入れプログラム)によって、ユーロ崩壊を織り込む南欧国債金利の急上昇(=ユーロ崩壊プレミアム)を一掃するまでの無制限の市場介入を表明した。またバーナンキFRB議長は雇用回復を実現するまでの無期限のMBS(住宅ローン債券)購入プランQE3を打ち出した。つまり中央銀行がリスクテイカーを支援し続けることを明示したのである。続いて10月の国際通貨基金(IMF)・世界銀行総会では、需要政策へ重点をシフトする方針が謳われ、新興国もこぞって金融緩和へと動いた。米国の金融緩和は近隣窮乏化政策ではなく、世界的需要創造促進策として協調的金融緩和の作用をもたらしたのであり、1930年代の悪夢再現は回避されたのである。

図表1 主要国株価推移
図表2 2007年以降の主要通貨の対ドルレート
図表3 2007年以降の主要国中央銀行総資産GDP比推移(日銀、FRB、ECB、BOE)

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事

 
 

[PR] クレジットカード比較ランキング

んかぶピックアップ
ネット証券口座比較 ネット証券口座比較
証券口座選びを完全サポート
総合ランキング1位はこちら!
FX比較ランキング FX比較ランキング
みんためスタッフが独自調査で
おすすめのFX会社を紹介!
クレジットカード比較 クレジットカード比較
おすすめのクレジットカードを
ピックアップしてご紹介!
【株式投資初心者ガイド】 ネット証券会社選びお役立ち情報!
投資家に役立つ情報が満載
【株式投資初心者ガイド】
みんかぶマガジン> 全ての記事> 市場解説・相場展望> 2013年の経済と市場展望、高まる日本株大復活の可能性(文章編)