シカゴIMMポジションについてのショートメモ~「今回は違う」のでは?~

 CME(シカゴマーカンタイル取引所)のIMM(International Monetary Market、国際通貨先物市場)における米ドル円取引の先物残をみると、最近円の売り残(買い残との差引)が増加している(図1)。

(図1)

 近年では(すなわち、図1の右側では)丸印を付けた位置で円の売り残はピークアウトし、為替相場も円高に向かったが、現在の円の売り残は丸印の水準に極めて近い。そのため、今後の先物残と円ドル相場の行方については、次の2通りのどちらかになると考えられるだろう。

1)「今回も同じ」:今回も図1の丸印の局面と同じで、円の売り残が縮小に向かい、円高に戻ってしまう。
2)「今回は違う」:今回は丸印の局面とは異なり、円の売り残はさらに積み上がり、米ドル円相場も最近のレンジ上限である85円水準を上抜ける(米ドル高円安となる)。

 筆者は、「今回は違う」、すなわち米ドル高円安が生じ、レンジを上抜けるのではないか、と考えている(※1)。その理由は次の3点に集約される。

(図2)

①経常収支黒字の縮小傾向が強まっている(図2)。
②安倍自民党総裁(次期首相の可能性が高い)が、円安志向の姿勢を極めて強めており(※2)、その実効性はともかく、心理的に市場に影響を与えている。
③これまで外貨の売り要因であった、米国の景気に対する懸念や「財政の崖」懸念、欧州の財政不安(特にイタリアやスペインに対して)が、一頃より後退する動きを示している。以上より、来年前半には90円を超える円安・米ドル高を見込んでいるのである。

(以上)

※1 なお、(図1)の左半分では、大幅な円売り残の積み上がりと大幅な円安が生じていたが、さすがにこの水準までの円安(120円近辺)は生じないだろう。この時期は、猛烈な円キャリートレードと、それに乗じた「ミセスワタナベ」(日本のFX個人投資家)の存在という、円安への追い風が強く吹いていた。
※2 ただし、現在のような、日銀にその責を全て負わせ、大幅な追加の量的緩和を強要する安倍氏の姿勢には、賛同できない。

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