見えている数字を疑ってみる

ここ数ヵ月、外食産業の月次が妙に厳しい状況にある。景気の不透明感が背景にあることはおおよそ理解できる。しかし、かつてリーマンショック時には、むしろ低価格外食のサイゼリヤ(7581)や王将フードサービス(9936)の月次は絶好調だったので、不景気だけで片付けてしまうのはやや違うだろうという気がする。
それでも今回は、ゼンショー(7550)、日本マクドナルド(2702)なども含めて大手が軒並み不調である。当コラムで2度ほど取り上げた物語コーポレーション(3097)は依然好調で、株価も連日新値を更新しているにも関わらずだ。
特に5月の数字が悪く、7月、8月も厳しい状況だ。月次を見る場合、まずは特殊要因を疑ってみる必要がある。5月の場合、前年に比べて土日が2日少なかったことが不振要因としてあげられる。土日の影響度は企業によって異なるが、休日の方が客の入りが多い業態では1日の違いで2-3%の差が出る。
また、7月も土日が1日少なくなっている。問題は曜日の影響がなかった8月であるが、改めて考えてみると、オリンピックがかなり盛り上がりを見せたことに思い当たる。オリンピックは競技時間によって影響に差があるが、今回の場合、テレビのゴールデンタイムから翌日の未明まで競技が続いた。
そのため、外食の書き入れ時と重なり、今回はかなり影響を及ぼしたのでないかと考えられる。そして、オリンピックほどではないにしろ、その後すぐにサッカーのヤングなでしこが予想外の盛り上がりを見せた。
オリンピックは7月末から始まり、8月半ばまで続いて、8月下旬から9月初旬までヤングなでしこがあった。それでも9月は土日が1日多かったこともあって、8月からかなりの回復を見せている。
よって、ここから先に意外と外食の月次が予想外に回復してくることも考えられる。ただし、企業によって状況は千万別であり、現在業界内上位で比較的順調なのが王将フードサービスである。他企業の月次が依然マイナスの中、既存店が8月0.4%増、9月0.5%増と大手では例外的に2ヵ月連続プラスとなっている。
すでに前回のブームから2年以上経過しており、月次のプラス定着も近づいているのではなかろうか。
現時点のバリュエーションは大手内で最も低く、今期予想PERも7倍強にとどまっている。

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