世界景気減速懸念から上値は重く、下値は金融緩和から限定的だが

<先週前半下値を試すが、後半はアメリカの好調な経済指標受けて反発>
 先週は、10月相場は経験則からも安値をつけるケースが多いので、背後に流動性相場の期待があるものの、先に下値を探る展開を想定しました。特に、目先はこの日(10月1日)に75日移動平均線(8866円)を切る▼73の8796円で引けたので、ここからの下値のメドは9月6日の安値8646円としました。8646円水準は昨年からのもみあいで累積売買高が厚いところですので、堅い下値ラインとするところだからです。  又、日経平均の下げが大きくみえても、円高基調を受けて指数に連動する輸出関連の大型株が下がっている傾向が強く、内需関連の好業績株はしっかりしており、何でも下がっている状況ではありません。

 結果的に、週前半は9月ユーロ圏製造業PMIが14ヶ月連続、中国の9月製造業PMIが2ヶ月連続で共に景気判断の分れ目である50P割れとなり、9月の日銀短観では大企業製造業が3四半期ぶりに悪化し、世界経済の減速を示す指標が相次ぎ、日経平均は3日(水)には8738円まで下げて終値は8746円となりました。  このまま下値を試すのかと思ったところ、アメリカの経済指標が次々と改善を示したことでドルが買われ、NYダウは上値を試す形となりました。その結果、為替が円安方向へ振れ、下げていた主力の輸出関連株(特に自動車)が買い戻されて、4日(木)は△77の8824円、5日(金)は△38の8863円と続伸して引けました。
 日本市場の引け後のアメリカ市場では、注目の9月の雇用統計は、9月非農業部門雇用者数は予想通りとなり、9月失業率が前月比▼3%の7.8%と2009年1月以来の低水準となったことで、NYダウは一時△86の13661ドルまであり、終値は△34の13610ドルと年初来高値更新と同時に2007年12月10日以来約4年10ヶ月ぶりの高値となりました。

<再度下値確認の動きも>
 先週末の5日(金)の9月雇用統計で失業率が大幅改善し、NYダウは4年10ヶ月ぶりの高値となる13610ドルで引けました。  今週は、相場の上昇基調が続いて高値更新しただけに、米企業の7~9月期決算の業績内容や欧州問題で悪材料が出れば、NYダウは利益確定売りが先行する可能性がありました。昨日8日(月)のアメリカ市場は、世界銀行やIMFの成長見通し引き下げや決算発表を控え、NYダウは▼26の13583ドルと反落しました。

 連休明けの日本市場は、雇用統計の改善を受けてドル買い・円売りとなって円安基調が続くことが想定されますが、今後発表される国内企業の4~9月期決算は下振れする可能性が高く、上値を追う動きは限られそうです。但し、下落場面では、日銀が月末の金融政策決定会合でデフレ脱却を目指し、何らかの緩和策を打ち出すとの見方から下値は限定的だと思われます。  本日の日本市場は、世界景気の減速懸念もあり、手掛かり材料も不足していることで▼93の8769円と反落しました。

 今週は、中国市場の休場明けとなり、中国の景気減速への警戒感があり、日中関係悪化の業績への影響も懸念材料となります。これらを考えると、物色対象は、外部環境の影響を受けにくい中小型株へのシフトも考えられるところです。  欧米共に株式市場は、ここから上値を追うのは難しく、企業決算の不安を考えると上値は9000円、下値では金融緩和期待から9月6日の安値8646円が抵抗ラインとなるところですが、2日間中途半端に戻したことで8646円を切って8500円を試す場合も想定するところです。

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