【IRアナリストレポート】メディカルシステムネットワーク(4350)

~調剤薬局のネットワークで業界No.1、独自の地域ケアシステムを志向~

ポイント
・当社は医薬品の卸と調剤薬局を結ぶネットワークで業界No.1である。ここで扱う医薬品の取引額でも業界トップクラスとなった。発注システム、在庫管理システム、レセプトデータ管理システムなど、自社開発によるネットワークシステムの提供でサプライチェーンマネジメントに新風を吹き込んでいる。自社店舗の売上高では業界6位であるが、ネットワークに加盟する店舗数でみれば業界トップと、独自のポジションを築いている。
・今期からスタートした3ヵ年の新中期経営計画では、2015年3月期に売上高750億円、経常利益40億円、売上高経常利益率5%以上を目指している。第1次、第2次の3カ年計画は、目標の業績をいずれも2年で達成した。今回の計画では、加盟店のネットワーク拡大と、医療と福祉が一体となった‘まちづくり’が柱である。ネットワーク加盟件数1500件以上、地域薬局店舗数350店以上、メディカルモールの開発20件を推進していく。
・札幌で大型医療モール作りがスタートした。サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)、医療モール、調剤薬局を組み合わせて、新しいまちづくりをする。中期計画のコアとして期待できる。在宅医療に密着した調剤薬局の進展も見込めよう。
・2012年3月期より3月決算に変更した。2011年9月期まで、3年連続でピーク利益を更新した。今2013年3月期は薬価引下げ(-6%)の影響があるので、四半期ベースでの業績は厳しいものとなろう。卸との新しい価格は1年がかりで決まるので、その間の価格は保守的に設定されるからである。通期業績については、新店効果や業務改善の効果もあり、2011年9月期の1年間に比べて8.5%の増益となろう。
・今回の3カ年計画は、M&Aによる規模拡大も予定に入っているので、かなりストレッチした目標であるが、達成できる可能性は十分にある。ただ、現時点で今後のM&Aについては必ずしも明確に織り込むことはできない。それでも既存ビジネスの進展につれ、来2014年3月期については経常利益で29億円(前年度比+25.0%)が達成できよう。業績の拡大にとともに、医薬品ネットワーク事業のユニークさがマーケットにおいて一段と評価されてこよう。

目  次

1. 特色 調剤薬局に独自のネットワークシステムを築く

2. 強み 自社開発のシステムでサービス向上と効率化を推進

3. 当面の業績 薬価改定で今期は踊り場、来期は経常利益で25%の増益へ

4. 新中期経営計画 調剤薬局のネットワークで業界トップを目指す

5. 企業評価 業界再編の中でコアの一角となろう

メディカルシステムネットワーク(4350)
企業レーティング B
株価(2012年9月7日) 495円
PBR 2.49倍
ROE 18.4%
PER 12.6倍
配当利回り 1.6%
時価総額 129億円(26.0百万株)
総資産 30524百万円
純資産 5548百万円
自己資本比率 17.1%
BPS 198.9円
単位=百万円、円
決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 EPS 配当
2006.9 30625 633 604 -838 -37.3 1.25
2007.9 32066 1127 1026 403 18.0 1.87
2008.9 33785 1153 995 973 43.3 2.50
2009.9 36786 1440 1266 431 19.5 3.75
2010.9 41131 1528 1329 473 20.4 4.50
2011.9 46508 2262 2139 1001 38.6 6.25
2012.3 25410 1357 1314 518 20.0 3.75
2013.3(予) 54800 2490 2320 1020 39.3 8.00
2014.3(予) 62800 3100 2900 1400 53.9 8.00

(注)2012.3期は決算期変更で、6ヵ月決算。
ROE、PER、配当利回りは今期予想ベース。09.9期で1:200の株式分割を実施。
12.4、12.6に各々1:2の株式分割を実施。それ以前のEPS、配当は修正ベース。

企業レーティングの定義:当該企業の、①経営者の経営力、②事業の成長力・持続力、③業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。

レポート全文はこちらから
http://www.belletk.com/medelikarusisutemuneltutowa-ku201209.pdf

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

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【IRアナリストレポート】メディカルシステムネットワーク(4350)

【著者】  鈴木 行生
~調剤薬局のネットワークで業界No.1、独自の地域ケアシステムを志向~ ポイント ・昨年の薬価改定がまだ決着していない。2Qまでには医薬品卸との間で折り合いがつくことになろうが、双方の攻防は激しい。値決めのルール作りが求められるところである。薬価引き下げの影響があるが、今期は既存店が好調にスタートしたので、当初の業績は確保できよう。2014年3月期は、経常利益で2300百万円(前年度比+20.3%)と増益に転換し、再びピーク利益を更新しよう。 ・当社は医薬品の卸と調剤薬局を結ぶネットワークで業界No.1、医薬品の取扱高でも業界トップクラスとなった。発注システム、在庫管理システム、レセプトデータ管理システムなど、自社開発によるネットワークシステムの提供で、サプライチェーンマネジメントに新風を吹き込んでいる。自社店舗の売上高では業界6位であるが、ネットワークに加盟する店舗数と医薬品の仕入高で業界トップと、独自のポジションを築いている。 ・ファミリーマート(8028)と業務提携し、調剤薬局にコンビニの併設をめざす。当社のネットワーク事業の強みが活きる可能性が高い。阪神調剤ホールディングと組んで医薬品の共同仕入れ会社を作り、流通の合理化に一段と力を入れようとしている。新しいビジネスモデルを構築しようとしている。 ・2013年3月期からスタートした3ヵ年の新中期経営計画では、2015年3月期に売上高750億円、経常利益40億円、売上高経常利益率5%以上を目指している。今回の計画では、加盟店のネットワーク拡大と、医療と福祉が一体となった‘まちづくり’が柱である。ネットワーク加盟件数1500件以上、地域薬局店舗数350店以上、メディカルモールの開発20件を推進していく。そのための先行投資が、2014年3月期も続く。 ・今回の3カ年計画は、M&Aによる規模拡大も予定に入っているので、かなりストレッチした目標であるが、調剤薬局の収益性が従来の想定よりやや落ちてくるので、中期業績目標の達成は難しくなっている。それでも既存ビジネスの進展につれ、経常利益で28億円は十分達成できよう。業績の拡大とともに、医薬品ネットワーク事業のユニークさがマーケットにおいて一段と評価されてこよう。 目 次 1. 特色 調剤薬局に独自のネットワークシステムを築く 2. 強み 自社開発のシステムでサービス向上と効率化を推進 3. 中期経営計画 調剤薬局のネットワークで圧倒的トップを目指す 4. 当面の業績 薬価改定の影響が一巡し、再びピーク利益を更新へ 5. 企業評価 業界再編の中でコアの一角となろう メディカルシステムネットワーク(4350) 企業レーティング B 株価(13年8月14日) 426円 PBR 2.13倍 ROE 17.1% PER 13.0倍 配当利回り 1.9% 時価総額 110億円(26.0百万株) 総資産 34362百万円 純資産 4958百万円 自己資本比率 13.9% BPS 199.9円 (百万円、円) 決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 EPS 配当 2007.9 32066 1127 1026 403 18.0 1.87 2008.9 33785 1153 995 973 43.3 2.50 2009.9 36786 1440 1266 431 19.5 3.75 2010.9 41131 1528 1329 473 20.4 4.50 2011.9 46508 2262 2139 1001 38.6 6.25 2012.3 25410 1357 1314 518 20.0 3.75 2013.3 54827 2046 1912 756 29.1 8.00 2014.3(予) 63000 2400 2300 850 32.7 8.00 2015.3(予) 71000 2900 2800 1150 44.3 8.00 (13.6ベース) (注)2012.3期は決算期変更で、6ヵ月決算。 ROE、PER、配当利回りは今期予想ベース。09.9期で1:200の株式分割を実施。 12.4、12.6に各々1:2の株式分割を実施。それ以前のEPS、配当は修正ベース。 レポート全文はこちらから http://www.belletk.com/medelikarusisutemuneltutowa-ku201308.pdf
 

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