西武再上場を視野に、京急に見直し余地広がる

 3月9日に産経新聞社は「西武鉄道やプリンスホテルを傘下に抱える西武ホールディングス(HD)が、年内に株式を東京証券取引所に再上場する調整に入ったことが8日、分かった。近く主幹事証券会社の選定など具体的な準備作業に着手する」と報じていたが、5月11日には同新聞社が「今秋の再上場を目指す西武ホールディングス(HD)が、幹事証券会社に野村証券など5社を選ぶ方向で調整に入ったことが11日、分かった。野村のほか、みずほ証券、UBS証券、JPモルガン証券、メリルリンチ日本証券が選定される見通し」と報じたことで、今秋上場が視野に入った。

 東京電力(9501)の実質国有化、オリンパス(7733)の粉飾決算、エルピーダメモリの経営破綻、日経平均株価が8500円割れと下がったことで、日本航空に続く西武HD再上場は、投資家の目に新鮮に映る可能性が高い。

 その前哨戦として西武HDの株式を750万株(2.19%)保有する第9位株主の京浜急行電鉄(9006)は注目度が高い。西武HD傘下の西武鉄道は京急株式を1025万株(1.8%)保有する第2位の株主で実質株式持ち合い関係にある。また、京急株式を1900万株(3.4%)保有する第2位株主のみずほコーポ銀行は、西武HDの株式を711万4000株(2.08%)保有する第10位の株主である。

 京急は西武HD株の取得の狙いについて、「東京・品川エリアで検討している再開発への事業協力を求めるなど、関係強化を目指す」と過去に報じられているので、今回の再上場を機にみずほコーポをはじめ、西武HD株式を1503万8000株(4.40%)保有する日本政策投資銀行など、主要取引銀行からの資金面での支援が受けやすくなり、再開発に弾みがつくと期待される。

 5月22日の東京スカイツリー開業で、都営浅草線に乗り入れている京急を羽田空港から利用する観光客の増加など見込まれるほか、羽田空港のハブ化、東京都港区の品川-田町間の山手線新駅設置構想、中央リニアの始発は品川駅と、京急にフォローの風が吹いている。

 京急と西武は、3月26日から、共同企画としてそれぞれの沿線の魅力をPRしたラッピング電車の運行を開始しているが、今後も両社によるコラボレーションは加速し、品川エリアで検討している再開発への事業協力も上場を機に進展すると予想される。

 足元では、日銀の金融緩和策で超低金利が長引く可能性が高いとの観測を背景に不動産株を見直す動きも出ており、不動産株として京急も見直されそうだ。

 また、京急の主幹事証券である野村証券が、西武HDの幹事証券に入る方向となっており、上場前に西武HD関連銘柄として京急株が大きくクローズアップされる可能性が高く、突っ込み買い妙味が膨らもう。

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