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アメリカは日本型デフレには陥らない

再度悲観がまん延している。主因は株価下落による心理悪化にある。昨年大底からの株価回復(S&P500指数では80%上昇)後のテクニカルな調整が大幅であった。今のところ4/23の高値1217から7/2の安値1022まで16%低下し、値上がり分の1/3押しの形となっている。・・・続きは本文をご覧ください。

 講師  武者 陵司 (むしゃ りょうじ) 武者 陵司
横浜国立大学経済学部卒。大和証券株式会社 調査部にて企業調査アナリストとして様々な業界を担当。その後大和総研へ出向し大和総研アメリカ(ニューヨーク駐在)にてチーフアナリストとして米国のマクロ、ミクロ、市場を調査。1997年ドイツ証券(旧称:ドイチェ・モルガン・グレンフェル証券東京支店)入社。調査部長兼チーフストラテジストを経て、2005年ドイツ証券副会長兼チーフ・インベストメント・アドバイザーに就任。2009年7月 株式会社 武者リサーチ設立。ドイツ証券株式会社 アドバイザー就任。ドイツ銀行東京支店 アドバイザー就任。ドイチェ・アセット・マネジメント株式会社 アドバイザーに就任。 ◆2002・2003年の米国Institutional Investorランキング日本株ストラテジスト部門1位。◆2002年度信州大学経済学部、非常勤講師「日本経済論と株価予測の実践経済学」を担当。◆2007年4月より埼玉大学大学院客員教授兼任。「日本経済と証券市場」を担当。【主な著作】「日本株大復活」2009年7月PHP研究所など。

アメリカは日本型デフレには陥らない
~金利低下は吉兆である~

Unusually uncertainの鍵は心理

再度悲観がまん延している。主因は株価下落による心理悪化にある。昨年大底からの株価回復(S&P500指数では80%上昇)後のテクニカルな調整が大幅であった。今のところ4/23の高値1217から7/2の安値1022まで16%低下し、値上がり分の1/3押しの形となっている。その結果、特に一般人の間で悲観が強まった。ウォールストリート・ジャーナル紙(7/16日)は、一年先の景況見通しに関して、エコノミスト(55人のアンケート)の間では64%が改善、9%景気悪化と楽観論が強いのに対して、一般人に対する世論調査では33%が改善、23%が悪化と両者が拮抗していることを報告している。そうした中でのバーナンキFRB議長の議会証言でのUnusually uncertainとコメントは市場の悲観を増幅する形となり、直後の7/22の米国ダウ工業株指数は100ポイントの下落となった。ここはなぜ悲観が強いか、なぜUnusually uncertainかをよく吟味する必要がある。

なぜUnusually uncertainか。①普通なら大幅に進展しているミクロ調整が雇用など次のアクションに結び付くはずなのにそれがなかなか起きない、②リーマンショックのトラウマ、ギリシャ危機による株価下落、世界経済の不透明性により心理悪化が増幅されている、の2要因が考えられる。いずれも時が解決するもののように思われる。

図表1:世界の株式時価総額

図表2:米国株価(ダウ工業株)暴落比較(ピーク時=100) 

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