冷静に相場を鳥瞰するなら、大きな下落、すなわち、「暴落」といわれる状況は数多く経験しているはずだ。にもかかわらず、暴落はニュースになり、投資家のみならず、株式投資に興味がない多くの人々にもインパクトを与えてきた。
個別銘柄は別として、相場全体、たとえば、日経平均株価では、大暴落はあっても大暴騰がない。もちろん、大幅上昇はある。しかし、大暴落だけが多い理由は簡単だ。相場を冷やす材料は多いということ、そして、その情報はすぐに伝わるということ、さらに、そうであるなら、まずは現金化しようと急ぐため、株式を売却する、すなわち、「売りが売り」を呼ぶ展開になるからだ。余裕がある時には、株式投資にお金が集まり、余裕がなくなれば、真っ先に売られてしまう。これは相場の歴史が証明する事実である。「割安」や「売られすぎ」とどれほど叫ばれても、買い手不在の状態となる。昔と今は同じであるが、唯一違うのは、速くなったということだろう。情報の伝達が、瞬時になり、相場が一方向、とりわけ、下落は加速度が増している。ならば、これらを受け入れることが肝心だ。
相場には、下落、ときには暴落がつきものであり、その速度は上昇時よりも速い。
だから、「下落時の心構え」=「やるべきこと」がきちんとできるようになってから相場に参戦すべきである。
しかし、いまだに、お金が準備できたから株式投資を始める個人投資家が減らない。
むしろ、儲けようと思ってお金だけを持って市場に参加する初心者が増えているのではないだろうか。








